三井不動産(東京都中央区)は13日、クアラルンプール南西部の高級住宅地バンサー地区の大規模複合開発「セティア・フェデラル・ヒル(SFH)」プロジェクトで、高層マンション2棟の住宅分譲事業に参画すると発表した。63階建てと62階建ての2棟合計1360戸をマレーシアの不動産大手SPセティアと共同で開発する。
敷地面積は2棟合計で約1万800平方メートル、延床面積は約13万500平方メートルとなる。2024年6月に着工し、29年に完成する予定。首都圏のLRT(軽量鉄道)クラナジャヤ線のバンサー駅まで徒歩6分という好立地で、SFH内には商業施設も併設し、利便性が高いという。
2棟はSFH複合開発の第1期住宅分譲事業にあたり、全体の開発面積は約21万平方メートルに及ぶ。敷地面積に対して一定割合以上の緑地を確保するほか、電気自動車(EV)充電器も設置する。マレーシア不動産住宅開発業者協会(REHDA)の環境性能認証で、最上位から2番目の「GreenREゴールド」を取得する予定だ。
事業は現地法人のマレーシア三井不動産を通じて実施する。日本などで培った分譲住宅開発のノウハウを提供し、商品価値向上を支援する。三井不動産がマレーシアで手がける住宅分譲事業はこれで合計5事業、商業施設や賃貸住宅などを加えると全体で9事業に拡大する。
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