国土交通省が12月11日に公表した「建築物リフォーム・リニューアル調査報告」(2023年度第2四半期受注分)によると、リフォーム・リニューアル受注高の合計は3兆6336億円で、前年同期比で22.9%増加。このうち住宅は1兆1273億円で同10.8%の増加となった。省エネルギー対策、アスベスト対策を目的とした工事が増えている。非住宅の受注高の合計は2兆5063億円で、同29.3%増加した。
住宅のリフォーム・リニューアル工事のうち、工事種別では「増築工事」が同30.5%減の129億円、「一部改築工事」は同98.4%増の496億円、「改装・改修工事」が同6.8%増の8734億円、「維持・修理工事」が同22.4%増の1916億円となった。業種別では、「建築工事業」が6433億円(同1.6%減)、「職別工事業」が3270億円(同25.4%増)、「管工事業」が947億円(同62.7%増)などとなっている。
用途・構造別では、木造の「一戸建住宅」が5372億円(同8.7%増)、コンクリート系構造の「共同住宅」が4657億円(同15.6%増)、「一戸建住宅」が284億円(同37.0%増)。発注者別では、「個人」7275億円(同8.2%増)、「管理組合」2021億円(同20.4%増)、「民間企業など」1223億円(同18.9%増)などとなった。
工事目的別(複数回答)では、「劣化や壊れた部位の更新・修繕」169万2947件(同0.3%減)が最多。増加割合でみると「アスベスト対策」343件(同848.9%増)、「増床」3375件(同61.3%増)、「省エネルギー対策」8万1431件(同37.9%増)が大きく伸びている。
工事部位別(複数回答)では、建築は「内装」42万9538件(同0.1%減)、「建具」31万5284件(同2.7%増)、「屋根屋上」19万1269件(同13.2%増)の順に多く、設備は「給水給湯排水衛生器具設備」48万1072件(同13.2%減)、「電気設備」11万4405件(同22.4%減)、「空気調和換気設備」9万8237件(10.3%減)の順に多かった。
建築の時期別(※築年不明を除く)では、木造では「2001~2010年」(557億円)、コンクリート系構造と鉄骨造では「1991~2000年」(1074億円/175億円)が最も多かった。
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