伊藤忠商事と大阪ガスは13日、世界最大規模のグリーン水素製造を手掛けるデンマーク企業エバーフュエルに共同で出資すると発表した。新設した特別目的会社を通じ、2025年にも3割超の株式を保有する見込み。出資比率は非公表だが、総額は数十億円規模になる見通しだ。日本国内への水素輸出は想定していない。
2024年3月にも14%弱の株式を取得し、創業家関連に次ぐ第2位の株主となる。
風力発電など再生可能エネルギーの導入が進む北欧地域は、グリーン水素製造の適地とされる。エバーフュエルは欧州での地産地消を念頭に、24年から年間3000トンの水素製造を始める。既にプラント増強や新設も検討している。
ドイツへのパイプライン輸送計画もあり、大阪ガスは自社ノウハウを提供できると見込む。同社担当者は「将来的には日本での水素導入に役立てたい」としている。
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