芝浦工業大学(東京都江東区)はこのほど、最先端の機器を利用できる共通機器・ものづくりセンターの一つとして、豊洲キャンパスに「テクノプラザIV」を新たに整備した。
テクノプラザIVの意匠設計は、同学建築学科・山代悟教授と、ビルディングランドスケープが担当。特徴的なガラス構造の建築を設計するにあたり、東京大学大学院新領域創成科学研究科・佐藤淳准教授に構造設計の協力を依頼し、ガラスつづら折り構造「GLCウォール(Glass LVL composite wall)」を開発した。
GLCウォールは、幅1000mm、高さ450mmほどの倍強度ガラスを溝彫した木(LVL)のブロックで接合し、一段ごとにつづら折りの位相をずらすことで、壁の自重や地震力を各要素の中でやりとりしながら床まで伝えている。木のブロックには角度を違えたガラスを差し込む際に加工しやすく、品質のバラつきがなく強度が確保できる木材のLVLを使用。天井を間接照明で照らし、スポットライトをGLCウォールに当てることで、全体を柔らかく輝かせつつ、GLCウォールが際立つ計画にしたという。施工は戸田建設(東京都中央区)、照明は、LPA(東京都渋谷区)が担当。延床面積は150㎡。
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