東京カンテイ(東京都品川区)はこのほど、主要都市における11月の新築小規模一戸建て(土地面積50㎡以上100㎡未満)の供給動向を発表した。
新築小規模一戸建て住宅の平均価格は、首都圏で前月比0.6%増の5290万円と反転上昇。東京都が4.0%増の6503万円と反転上昇し、前年同月比もプラスに転じた。神奈川県は4623万円(2.0%減)、千葉県は4334万円(0.6%減)、埼玉県は4448万円(0.8%減)といずれも反転下落。東京都が6500万円超えの高水準で全体の価格を押し上げたが、3県は軒並み下落に転じた。戸数は2カ月連続全都県で増加し、首都圏全体では2000戸超えとなった。
都市別では、東京23区が7273万円(前月比5.1%増)と反転上昇。文京区や品川区など、価格の高いエリア中心に上昇した。都下は4884万円(0.5%増)と小幅ながら2カ月連続上昇。横浜市(0.4%増)は反転上昇、川崎市は横ばいとなった。相模原市(1.2%増)、千葉市(4.3%増)はいずれも反転上昇。主要都市では、さいたま市のみ3.5%減と下落に転じた。戸数は千葉市を除く全主要都市で大きく増加している。
近畿圏は、前月比1.8%減の3860万円と反転下落した。大阪府は3727万円(1.5%減)、兵庫県は4408万円(0.2%減)、京都府は3728万円(1.7%減)と、主要3府県すべてで下落に転じた。都市別では、大阪市が4126万円(2.6%減)、堺市は3287万円(13.3%減)といずれも反転下落し、前年同月比もマイナスに振れた。神戸市は4720万円(4.2%減)と反転下落、京都市は3928万円(0.1%増)と僅かだが連続上昇した。
中部圏は、前月比5.6%減の3681万円と2カ月連続下落した。愛知県は3736万円(7.5%減)と反転下落し、分譲戸数は横ばい。名古屋市は3850万円(8.7%減)と反転下落し、4カ月ぶりに3000万円台となった。分譲戸数も14%減と大きく減少し、2023年で最低を記録した。
11月は首都圏が前月比で上昇したが、都県別で上昇したのは東京都だけとなった。近畿圏・中部圏の主要府県は軒並み下落している。
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