住宅建設・供給・設計を行う事業者などで構成される「北海道ビルダーズ協会」が、このほど公式YouTube(ユーチューブ)チャンネルを開設し、若者向けに大工の仕事を紹介する動画「つくる仕事は面白い!大工さんの仕事とは」を公開した。
この動画には、木造戸建て住宅建築の現場で活躍する10人の若手・中堅大工が登場。実際の作業風景や、大工の朝(準備・朝礼)の様子などを映像で紹介し、大工になったきっかけ、仕事の面白さ・やりがい、残業・休日などの就業体制などについて語っている。
大工6年目の柳原万智子さん(武部建設)は動画の中で、「大工の仕事は力仕事だと思われているが、今はクレーンや電動工具などの道具があり、力がなくてもできる仕事がたくさんある」とコメント。「物づくりが好きな人は大工に向いている」と後輩たちに呼び掛けている。
動画は、担い手確保に関わる活動を行う大工育成委員会が製作した。「大工の仕事を中・高校生に知ってもらうにはYouTube動画が良いのではないか」との意見が出たことから、若手大工たちの生の声が聞ける動画を企画したという。
「大工のかっこいい姿を伝えられるよう、伝えたいことを絞り込んで短くまとめるなどの工夫をした。中・高校生の皆さんは大工がどのような仕事をしているのか、見たことがない人が多いと思う。この動画を見て、少しでも興味を持ってもらえるとうれしい」と、事務局長の中田浩司さんは話す。
同協会では、担い手確保に関する事業として他に、教育機関と連携した職業説明会や現場見学会、高校などでの就職ガイダンス、先輩大工の講話会、「ミニ削ろう会」(※鉋削りなどの大工技能・技術研さんを行う会)への参加などを実施。今回の動画も道内の工業高校、高等技術専門学院の先生を通じて生徒たちに紹介した。
今後も動画コンテンツを充実させ、大工への就職を考えている学生の手助けになるような動画を作成する予定。
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