「住宅省エネ2024キャンペーン」の補助事業として、今回新設された「賃貸集合給湯省エネ2024事業」(既存賃貸集合住宅の省エネ化支援事業)の詳細が12月1日に公表された。同事業は既存賃貸集合住宅の賃貸オーナーなどに対し、エコジョーズなどへの取替・導入(購入・リース)にかかる費用の一部を補助するもの。23年11月2日以降に着工する工事が対象となる。補助額は、追い焚き機能なし「エコジョーズ」「エコフィール」が1台5万円、追い焚き機能有りは1台7万円。1戸当たりの台数制限は1台となっている。
申請単位は「建物1棟」で、1棟あたりの取替台数が2台以上で申請が可能に。例外として、1棟あたり10戸未満の住戸所有である場合に申請を認めるほか、詳細公表前の11月2日から12月15日までの着工分(賃貸オーナーなどとすでに交渉している分)については、1棟あたり1台の取替の場合も申請可能とする。
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対象機器の性能は、▽給湯単能機・ふろ給湯器(エコジョーズ):モード熱効率90%以上▽給湯暖房機(同):給湯部熱効率95%以上▽油焚き温水ボイラー(エコフィール):連続給湯効率95%以上▽直圧式石油給湯機(エコフィール):モード熱効率91%以上▽貯湯式石油給湯機(エコフィール):同80%以上―が要件。具体的な対象機器については、後日公表を予定している。
対象となる住戸は、①既存住宅、②集合住宅(1棟に2戸以上)、 ③賃貸住戸(賃貸借契約有り、 住戸賃貸目的の住宅)のすべてに該当するもの。賃貸オーナー個人の住戸や、新築・分譲・戸建住宅、事務所・テナントは対象外となる。
補助金の交付申請は消費者と施工業者が共同で実施。手続きは施工業者が代表して行う。補助金の交付は施工業者が受け、料金の割引や現金の支払いなどで全額を消費者に還元する。還元方法についてはあらかじめ両者間で決定する。
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