帝国データバンク(東京都新宿区)はこのほど、「企業が選ぶ今年(2023年)を表す漢字アンケート」の結果を発表した。有効回答企業数は955社。2023年の事業活動を表す漢字として1位になったのは「変」だった。企業からは「生活や働き方改革、人手不足、物価上昇など、世の中が急激に変化している」(建設)、「変革の変。DXなどにより時代の変化のスピードが速い」(不動産)などの声が寄せられた。変化・変革の年と捉えている企業が多いことがわかる。
2位は「耐」、3位は「忍」が続いた。「原材料価格などの高騰が継続することに対して耐え忍ぶ年だった」(機械製造)、「円安や国際情勢、人手不足など先行きが見えないのが率直な思い。なんとか耐え忍んだ1年だった」(専門サービス)など、困難な状況への対応に関する声が聞かれた。
4位は「高」で、物価、原材料、燃料費、人件費などの高騰を連想した企業が多かった。5位は「乱」で、国際社会や政治、常識、秩序などの乱れを指摘する声が多く寄せられた。
一年の世相を表す漢字として、毎年、日本漢字能力検定協会が京都・清水寺を舞台に行う「今年の漢字」の発表は、12月12日(火)14時から。
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