この不況下、中小工務店は多様な仕事への対応が求められる。そんななかで注目されるのが多能工。多能工を生かしたリノベーションで成長中のまごころ本舗(新潟市)社長の平田光一郎氏と新潟支店の平田未来氏に多能工の育成について聞いた。
多能工による性能向上リノベで成長中
◉まごころ本舗(新潟市)は性能向上リノベーション主体の工務店。塗装業から始まり、リフォーム、リノベ、不動産と仕事を拡大。それに伴い社員である職人の多能工化を推進
➡創業社長の平田光一郎氏は元々塗装屋で、そこから便利屋として独立。小さな仕事を手掛けつつ板金技術も覚えて多能工に
◉みずからが多能工なので率先して新しい技術を覚え、職人に伝えてきた。リノベでは、多能工集団の強みを生かして解体から仕上げまでの主要な工事を自社の職人でカバーする
◉外壁の塗替えは降雨時にはできない。雨でもできる室内の仕事も手掛けられると経営効率は高まる。それがリフォームに進出して多能工化した理由
◉数年前、平田氏は買取再販のリフォームを下請けとして手掛けた。職人の自前率の高い同社は価格競争力が高い。元請けとしてリノベを手掛ければ多能工を武器にできると気付いた
多能工の仕事は「見て覚えろ」が中心
◉現在、同社に多能工は6人おり、前述の2人のほか、40代の社員が4人いる。最年長48歳の社員は同社で20年以上働いている。多能工の募集はハローワークが中心。継続して募集中だ
◉新人はすでに身に付いている技術(塗装職人なら塗装)を担当しつつ・・・
この記事の続きは、『新建ハウジング別冊・月刊アーキテクトビルダー12月号(2023年11月30日発行)社員の多能化で生き残る! 育てる人事[超]実用セオリー』(P.42〜)でご覧ください。
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