社員の早期育成には仕事のルーティーン化が必須。それには業務の洗い出しとフロー化、日々のタスク管理が前提となる。これらにより作業時間は短縮されて休日が増えて定着率も高まる。この好循環を生み出した吉永建設(兵庫県川西市)の取り組みを紹介する。
工務店による時短の取り組みには順番がある。まずは業務を洗い出して業務フローを整理する。Googleカレンダーなどを用いて、各社員のスケジュールを書き出して共有するところから始める。同時に週1回定例会議を設けて、お互いの業務をすり合わせて作業の合理化を図る。
このような作業を数カ月くり返すと、各社員の業務分担や段取りが明快になり、自然と業務の洗い出しと業務フローの整理ができる。結果的に日々のタスクとして落とし込めるようになる。1日単位でやるべき作業を明確化することで、業務効率は格段に改善される。
一部の部門で実施して成功例をつくる
業務の効率化の取り組みとともに時短への意識付けも重要だ。社長や上長が音頭取りとなって「残業は〇〇時まで」と繰り返し唱え、みずから率先して帰宅する。
工務店の規模によっては、試験的に一部の部門から時短に取り組んでもよい。社内の反発を最低限に抑えつつ、社内に成功事例をつくることで、会社全体の取り組みに広げる際に説得力が増す。同社の場合、・・・・
この記事の続きは、『新建ハウジング別冊・月刊アーキテクトビルダー12月号(2023年11月30日発行)社員の多能化で確実になる!人材を育てる[超]実践理論』(P.24〜)でご覧ください。
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