中小工務店の人材育成のゴールは10年選手を育てること。そのために有効な手法がワークシェア。複数の社員で1つの業務をこなすことで、効率的な働き方と多能的な人材育成を実現する。ワークシェアの経験豊富なゼムケンサービスの仕組みを紹介する。
社員10人程度の中小工務店の場合、自前でキャリア10年の社員を育て、その頭数をそろえることが最も経営を安定させる。そのためには社員教育が何よりも大切になる。それには新卒や未経験者などの未熟練者を多能的で経営感覚を備えた社員に育てる仕組みが必要にある。そのお手本がゼムケンサービスだ。
同社は女性スタッフが4分の3を占めることもあり、すべての物件に対してワークシェアで取り組んでいる。このワークシェアの徹底が広い視野をもつ多能的な技能者の育成につながっている。
ワークシェアの成立条件
同社では、通常1人で担当する業務を2人で担当し、担当外のスタッフも適宜サポートする仕組みが出来上がっている。こうしたワークシェアを成立させるには、主に4つの条件がある。1つ目がお互いを支え合うという考え方が社員に浸透していること。2つ目が経験年数や習得技能などによらずフラットに意見できること。3つ目は・・・
この記事の続きは、『新建ハウジング別冊・月刊アーキテクトビルダー12月号(2023年11月30日発行)社員の多能化で生き残る! 育てる人事[超]実用セオリー』(P.14〜)でご覧ください。
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