信用調査会社・帝国データバンクの発表によると、色彩工房藍(富山県富山市)が、11月16日に富山地裁より破産手続き開始決定を受けていたことがわかった。負債は2022年12月期末時点で約1億1200万円。
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同社は「レモンホーム」の名称で、富山県内を中心に新潟県や石川県で一般個人の新築住宅やリフォーム工事などを手がけ、最盛期とみられる2019年12月期には年売上高約5億1900万円を計上していた。
しかし、同業他社との競合が厳しく、その後の業況は苦戦を強いられ、2022年12月期の年売上高は約3億7100万円までダウン。固定費を吸収しきれず、同期で3期連続の赤字を計上するなど、採算面でも厳しい状況が続いていた。こうした中、財務面は債務超過の状態に陥り、資金繰りは厳しい状況が続いていたため、事業の継続を断念し、10月20日までに事後処理を弁護士に一任していた。
帝国データバンクによると、債権届け出期間は12月18日までで、財産状況報告集会期日は2024年2月22日午前10時。
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