国土交通省は11月29日から、「人生100年時代を支える住まい環境整備モデル事業」として、新たに子育て世帯の居住ニーズに対応した「子育て住宅型」「子育て公営住宅型」の募集を開始した。
「人生100年時代を支える住まい環境整備モデル事業」は、誰もが安心して健康に暮らせる住環境を整備するためのモデル的な取り組みに対して支援を行うもの。ライフステージに応じて変化する居住ニーズに対応した取り組みを行う民間事業者などを募集する。同事業ではこれまで、①課題設定型、②事業者提案型、③事業育成型、④支援付き住宅型―を募集していたが、6月に閣議決定した「こども未来戦略方針」を踏まえて、今回新たに⑤子育て住宅型、⑥子育て公営住宅型―を追加した。
⑤「子育て住宅型」では、子育て世帯への住環境の提供、子どもの見守り、自立支援を一体的に行う取り組みを支援。⑥「子育て公営住宅型」では、公営住宅のストックを活用し、子育てしやすい環境を整備する取り組みに支援を行う。
応募要件は、▽新たな技術やシステムの導入を行うもの▽多様な世帯の互助や交流を促進するもの、または子育て世帯向けの住まい環境整備を行うもの▽(新築の場合)省エネ基準に適合すること―など。さらに災害防止の観点から、土砂災害特別警戒区域への新築は原則対象外となる。
補助率は、建設工事費(建設・取得):10分の1、改修工事費・技術検証費:3分の2。上限額は①②④⑤⑥が1案件につき3億円、③のみ同500万円。募集期間は2024年1月12日まで。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。