システック環境研究所(東京都杉並区)の全館空調システム「コンフォート24」が、このほどマンションリノベーションで初めて導入された。マンションでは、ダクトスペースの確保や吹き出し口の位置など、制限はあるものの、マンションでの全館空調システム設置の可能性を示す事例となった。
物件は東京都内にあるRC造3階建て・築41年のマンションで、今回の施主であるAさんが兄弟と区分所有している。Aさんが住む3階の住戸で水漏れが発生したのをきっかけに、スケルトンリノベーションを決意した。壁、天井、床に断熱材を施工し、開口部には内窓を設置。UA値0.35W/㎡Kまで断熱性を高めた。
また、太陽光発電も以前から搭載しており、既にFITの買取期間が終了している。「安い単価で売電するよりは自家消費のほうがいい」と考え、全館空調を導入することにしたという。
コンフォート24は家庭用エアコンとファン、第三種換気を組み合わせ、各居室にダクトでエアコンの風を送るシステム。今回の事例では・・・
この記事は新建ハウジング11月30日号6面(2023年11月30日発行)に掲載しています。
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