パッシブハウス・ジャパン(PHJ、森みわ代表理事)は11月16日、東京都内で2023年の全国大会を開催した。今年は活動報告や賛助会員の事例報告、基調講演に加え、新たにパッシブハウスの施主によるトークセッションを実施。パッシブハウスの普及に向けた施主目線の意見も飛び出し、PHJとしても施主の意見を活動に生かしていきたいとした。
登壇した施主は、高尾パッシブハウス(設計・施工:ファブワークス)のOさん夫妻、つくばみらいパッシブハウス(同:スズモク)のSさん、廿日市パッシブハウス(同:日高建築工房)のKさんの3組だ。進行は森さんと事務局の島田恵一さん(島田材木店社長)が担当した。
パッシブハウスを建てる決意のきっかけや、工務店を決めた理由は三者三様。「パッシブハウスのメソッドに共感した」Oさん夫妻や「パッシブハウスの概念は理に適っていると思っていたので、ぜひその考え方で建てたかった」Sさんに対し、Kさんは「(パッシブハウスは)自分には手が届かないと勝手に思い込んでいた」が、工務店から「建てられる」と提案を受けて決意したという。
Sさんは設計中に隣家が建ち、日照条件が大幅に変わるという事態に遭遇。妻を説得して間取りを変更し、・・・
この記事は新建ハウジング11月30日号1面(2023年11月30日発行)に掲載しています。
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