東京都大田区の工務店、株式会社ビーテック(樋口健二社長)は、構造見学会に人工的に地震動を起こす「振動機」を持ち込み、一般見学者の前で実際に構造躯体を揺らすことで建物の揺れを測定し、全性を確認する催しを行っている。
「動的耐震診断システム」と呼ばれるこの手法は、同社が設計事務所と提携して導入しているもの。見学会ではこのほか、構造図を見ながら工務店スタッフが説明するほか、基礎部の写真、実際に使われた耐震金具、耐震構造の説明ビデオも用意する。
地震や建物の耐震性能に一般消費者の関心は高く、見学者はスタッフの説明に熱心に聞き入り、質問も多い。建物の構造を勉強しようと遠くからも参加者があるという。
「机上の数字ではなく、実際に建物を揺らして安全性を確認できるので、安心感や信頼性は高まる。」(樋口氏)「耐震偽装事件などで失った建設業界の信頼を回復し、消費者に安心して家づくりに取り組んでほしい」(同)
同社では9月9日にも東京都大田区内で構造見学会を行う。
見学会の詳しい場所や時間については同社まで。
TEL:03−3745−6047
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