信用調査会社・帝国データバンクの発表によると、大成ハウジング(栃木県佐野市、資本金1000万円)が、11月10日に宇都宮地裁足利支部から破産手続き開始決定を受けた。負債額は約7000万円とみられる。
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同社は2002年設立。地元佐野市周辺を営業エリアに、戸建て住宅の新築工事、リフォーム工事などを請け負っていた。設計と建築監理を中心に行い、施工は外注が大半で、年商規模は最盛期で5000万円程度。外注依存度が高く利幅に恵まれず、営業力にも限界があり、コロナ禍以降は受注不振にあえいでいた。資金不足を金融負債で賄う運営が続き、厳しい資金繰りが続くなか、今年9月には代表が病気で死去。経営を代表一人で賄っていたため、9月11日には事業の存続は困難となっていた。
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