パテント・リザルト(東京都文京区)は11月24日、「ハウスメーカー業界」の特許を対象に、各社が保有する特許資産を質と量の両面から総合評価した「ハウスメーカー業界 特許資産規模ランキング2023」を発表した。2022年4月1日から2023年3月末までの1年間に登録された特許を対象に、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」を用いた評価を行い、企業ごとに総合得点を集計した。その結果、1位が大和ハウス工業、2位が積水ハウス、3位がトヨタホームとなった。
大和ハウス工業の注目度の高い特許には「2種の板材を設置面上に段状に適切に敷設でき、廃材を極力低減可能な板材敷設構造」や山崎産業との共同保有である「余剰の水または養液を植栽部材の外に排出することができる壁面緑化パネル」に関する技術が挙げられる。
2位の積水ハウスは「瓦屋根に敷設された太陽電池モジュールが万が一発火した場合でも、建物内部への延焼を防止する屋根延焼防止構造」やコシイプレザービングとの共同保有である「給水管や排水管等が埋設された基礎コンクリート構造を有する防蟻構造」に関する技術などが注目度が高い。
3位のトヨタホームは「居住者以外であっても許可された者であれば建物内に進入可能な施解錠制御システム」や「非常時において収納物を比較的安全かつ容易に取り出し可能な収納構造」などに関する技術が挙げられる。
4位のミサワホームは「使い勝手の良さを向上したユニット家具」、5位の旭化成ホームズは「犬を待機させることができる犬小屋レンタルシステム」などが、それぞれ注目度の高い特許となっている。
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