建築家の奥村昭雄さんが27日午前4時55分、虚血性心不全のため亡くなった。享年84歳。
奥村さんは、1928年東京都生まれ。東京美術学校卒業後、吉村順三設計事務所に入所。東京藝術大学教授を経て同名誉教授。木曽三岳村に板倉民家を再生して工房をつくり、建築家・家具作家として知られた。
独自の空気集熱式暖房「OMソーラー」を開発し、普及に尽力。日本のパッシブソーラーの草分け的存在とされ、地球環境時代の建築技術のあり方を示し、多大な影響を残した。この功績により1995年に国際太陽エネルギー学会(ISES)の「クリストファーA・ウィークス賞」を受賞している。
告別式は行わず、来春、お別れの会が予定されている。
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