東急不動産(東京都渋谷区)は11月23日、渋谷駅南西側に隣接し30日に完成する新たな大型複合施設「Shibuya Sakura Stage(渋谷サクラステージ)」の内覧会を開催した。東急グループが同駅周辺で進める大規模再開発で残された最後の地区で、歩行者デッキなどで他の施設とつながり、地上に降りずに駅の周囲を徒歩で一周できるようになる。
JRの線路や国道246号による分断が解消され、「迷宮」とも呼ばれる渋谷駅周辺の回遊性が高まると期待される。12月1日から施設の供用を順次開始し、店舗などがおおむね開業する来年夏に街開きイベントを実施する予定だ。
東急不の星野浩明社長は23日の記者会見で、「渋谷の街の力と魅力をさらに高め、日本経済の成長の一翼を担っていきたい」と語った。
サクラステージは渋谷駅桜丘口地区にあり、敷地面積は約2.6ヘクタール。地上39階の高層ビルを中心にオフィスや住宅、店舗、医療施設などが入る。2012年開業の「渋谷ヒカリエ」(地上34階)や2019年の「渋谷スクランブルスクエア東棟」(同47階)などに続く渋谷の新たなランドマークとなる。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。