東京電力グループと中部電力が出資する発電会社JERA(ジェラ、東京都中央区)は11月22日、山梨県と水素エネルギー社会の構築に向けた基本合意書を締結した。グリーン水素を製造する県と連携し、CO2フリー電力を県内企業に供給する実証試験を行う。
山梨県は米倉山(甲府市)を拠点に再生可能エネルギーから水素を製造する「P2G(パワー・トゥー・ガス)システム」の研究開発を行っている。JERAは2024年度以降、米倉山に水素発電装置を整備。太陽光発電も組み合わせることで、常時CO2フリー電力を県内企業や事業所に提供する小規模電力調整システムの実証試験を実施する。
山梨県庁で行われた締結式で、同社の奥田久栄社長は「地域の資源をフルに活用し、新しい水素バリューチェーンの構築に(県と)一緒に取り組みたい」とあいさつ。長崎幸太郎知事は「CO22フリー電力の安定供給を図り、水素エネルギー社会の構築を目指したい」と話した。
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