三協立山(富山県高岡市)・三協アルミ社は11月20日、快適なエクステリア空間を提供するための提案力・施工力向上を目的とした「三協アルミワンダーエクステリアデザインコンテスト2023」の審査結果を発表した。同コンテストは、同社商品を用いた施工部門(4部門)や外構デザインのプランニング部門(2部門)、ワンダーSNS部門(1部門)で構成され、応募総数4762点の中から計286点の賞を決定した。
デザイン大賞には、和建(三重県鈴鹿市)が選ばれた。セミクローズタイプのファサードに、フレームと屋根を組み合わせたカーポート「U.スタイルアゼスト」を採用することで、ダイナミックなフレーム構成と屋根連動のホライズンラインを美しくまとめた。
エントランスの扉への動線には緑と石を左右に配置し、細やかな製品づかいによって丁寧にデザインされている。高さのある自然樹形がアルミ製品の無機質で硬い印象を和らげ、抜け感のあるやさしい構えを演出。照明計画では前後左右に施された灯がナイトシーンをより魅力的にしている。素材選択や壁面配置、上空圏演出など、空間全体に行き届く設計者のハイセンスさがうかがえる事例となっている。
色彩も黒、木色、石のベージュと全体が調和し、トータルでまとまりのあるデザインとなっていることが評価された。使用商品は、機能門柱「ジオグランテ」、鋳物門扉「ジオグランテ」、カーポート「U.スタイルアゼスト」、照明「ミラリア」など。
プランニング大賞には、住友林業緑化(東京都中野区)首都圏管理部エクステリアデザイングループが選ばれた。樹々の中にたたずむ平屋に、ダイナミックで重厚感を感じさせる新商品「クロス.スタイル」を採用。左右の緑×石×木のシンプルな構成が風景として確立させている印象的な作品となっている。
「クロス.スタイル」がホテルの車寄せのゲートのような存在感を醸し、持ち出した門屋根とサイドスクリーンが玄関へのアプローチを演出。庭は、ウェルカムポーチでありアウトドアダイニングの「ゲストを迎え、過ごす庭」と、リビングや和室から季節の変化を楽しむ「眺める庭」の2つを配置した。パース部門は見せ方に加え、伝えたい物事をわかりやすく表現することも重要であり、空間構図や画角なども含め明確にする設計者の手腕も高く評価された。使用商品は、スクリーン&カーポート「クロス.スタイル」、ファサードエクステリア「クロス.スタイル」など。
大賞を含む各部門賞など受賞作品の詳細は同社ホームページの特設サイトにて公開している。
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