既存住宅を対象とした検査(インスペクション)をする際の手法などのガイドラインの検討をする「既存住宅インスペクション・ガイドライン検討会」(座長:深尾精一・首都大学東京教授)の第1回会合が12月27日開かれた。取り組む主体によってインスペクションの捉え方が異なり、生活者にとってわかりにくいものになっているという課題を解消するため、業界内で共通の認識を構築するのが狙い。
検討会では、既存住宅を対象とするインスペクションを、(1)現況確認、(2)耐震性の確認、(3)性能向上リフォームを前提とした工事前後の性能把握―の3つのレベルを設定したうえで、第1段階の基礎的な現況確認を目的としたインスペクションについて検討を進める。
主に修繕などの必要性の有無など購入に際しての参考にするための調査という位置づけ。また。維持管理の際の定期点検としての利用も想定している。
年明けにあと2回の会合を持ち、3月中に取りまとめを行う予定。
ガイドラインの構成(目次)イメージ
(1)ガイドラインの考え方と範囲
・ガイドライン策定の目的
・用語の定義
・ガイドラインの対象とする既存住宅インスペクション
(2)既存住宅インスペクションの適正な実施
・公正な業務の実施
・既存住宅インスペクションを実施する者
・既存住宅インスペクションの方法
・既存住宅インスペクション実施上の留意事項
・情報の開示など
(3)参考資料
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