信用調査会社・帝国データバンクの発表によると、イワイホーム(熊本市)と関係会社の小岩井ドリーム(同)が11月1日に熊本地裁から破産手続き開始決定を受けていたことが分かった。負債は、イワイホームが約12億7000万円、小岩井ドリームが約6800万円で、2社合計で約13億3800万円にのぼる。
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イワイホームは、1983年創業の木造建築工事業者で、熊本市内を中心に熊本県と鹿児島県内で分譲住宅の販売を手がけていた。またそれに付随した注文住宅の施工も行っていた。熊本県内にモデルハウスを2店舗開設し、テレビ広告を用いるなど地場では一定の知名度で、2014年9月期の年売上高は約20億5400万円を計上。2016年11月には鹿児島支店を開設するなど、事業の拡大を図っていた。
だが、同業他社との競合などによりモデルハウスの集客に苦戦したことで受注が減少し、2022年9月期の年売上高は約8億3400万円までダウン。コロナ融資を活用してしのいでいたほか、若手スタッフの採用計画を立て営業力の改善を図っていたものの、在庫として抱えていた分譲用土地の販売が低迷。借入金の返済負担も重荷となっていたことから、2023年7月25日に大英産業(福岡県北九州市)に従業員を転籍させ、住宅建築販売事業を譲渡。同日事業を停止し、10月12日には自己破産を申請していた。
一方の小岩井ドリームは、イワイホームが手がけた住宅のメンテナンスにともなう増改築工事を行っていたが、2023年7月25日に大英産業へアフターメンテナンス事業を譲渡。イワイホームに連鎖する形となった。
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