積水化学工業(大阪市)は11月15日、東京都千代田区「内幸町一丁目街区南地区第一種市街地再開発事業」で建設予定のサウスタワーに、開発中のフィルム型ペロブスカイト太陽電池(PSC)が設置されると発表した。
定格発電容量が1000kW超えのPSCをサウスタワーのスパンドレル部に設置予定で、世界初の「PSCによるメガソーラー発電機能を実装した高層ビル」となるとしている。
従来、高層ビル壁面への太陽電池の設置は、荷重や風圧への対応や更新時コストが多額になるなどの課題が多いため採用が進んでいなかった。今回、PSCの「薄い」「軽い」「曲げられる」といった特長を生かした設置方法を新たに開発。課題解決と都心部における創エネルギーの最大化およびエネルギーの地産地消の拡大への取り組みに寄与するとした。
同社は今回の計画を通じて、PSCの設置(施工~維持管理~交換)に関する技術向上と普及拡大を加速。カーボンニュートラルの実現に貢献するとしている。
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