信用調査会社・帝国データバンクの発表によると、KALA MANAGEMENT(カーラマネジメント、東京都豊島区)が、10月26日に東京地裁へ自己破産を申請し、11月8日に破産手続き開始決定を受けたことがわかった。負債は債権者129人に対して約9億7000万円。
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同社は低価格帯を中心とした個人向け注文住宅の設計や施工管理を手がけ、独身男性向けや新婚向けのブランドラインなどを展開していた。代表が積極的にメディアに露出するほか、ネット広告での集客などの営業手法で受注棟数を伸ばし、2021年3月期には年売上高約22億9200万円を計上していた。
しかし、人手不足や資材価格の高騰などを背景に収益が低調に推移するなか、工期の遅れも発生。土地の仕入れ販売を行わなくなったこともあって、2022年3月期の年売上高は約8億2000万円にダウン。欠損計上により財務面も毀損していたほか、人材不足などから管理面でのトラブルも発生していたなか、今年3月28日付で事業を停止し、自己破産申請の準備に入っていた。
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