オープンハウスグループ(東京都千代田区)が11月4日公表した2023年9月期連結決算は、全セグメントで増収・営業増益となったことから、売上高が前年同期比20.6%増の1兆1484億8400万円、営業利益は同19.2%増の1423億3000万円、経常利益は同13.0%増の1369億2700万円を計上。純利益は11年連続で過去最高となる同18.2%増の920億5000万円となった。中期経営計画目標の「売上1兆円」を大幅に上回って達成した。また、資本政策・株主価値の向上を目的とした自社株買い(上限100億円)についても、同日公表している。
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主力の戸建関連事業は、売上高が5903億4200万円(同14.3%増)、営業利益が631億7800万円(同0.3%増)。土地・資材価格上昇の影響を受けたが、都心部のファミリー向け住宅需要に支えられ、計画通りに着地した。
マンション事業は、売上高は1246億8900万円(同99.9%増)、営業利益は251億3900万円(同136.0%増)と大幅な増収増益に。都心部では少人数世帯向けのマンションが好調だった。物件の竣工・引渡しも計画通りに進んだ。
収益不動産事業は、売上高が1847億1000万円(同19.9%増)、営業利益は202億2200万円(同14.4%増)。事業法人、富裕層、アジア系の海外投資家が投資対象とする賃貸マンション、オフィスビルの需要が継続し、好調に推移した。さらにアメリカ不動産事業でも投資意欲の高い富裕層との取引も増加した。
来期は、売上高が1兆3000億円(同13.2%増)、営業利益は1240億円(同12.9%減)、経常利益は1200億円(同12.4%減)、純利益は925億円(同0.5%増)を見込む。23年11月に完全子会社化した三栄建築設計(東京都新宿区)が業績の押し上げに貢献すると期待する。
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