アールシーコア(東京都渋谷区、二木浩三社長)が11月14日発表した2024年3月期第2四半期(4~9月)連結決算は受注回復の遅れが影響し、売上高が前年同期比10.1%減の67億2300万円となった。一方、利益面は固定費削減が順調に進み、営業利益1億7400万円(同4億2000万円の損失)、経常利益1億6300万円(同4億500万円の損失)と黒字化。四半期純利益は固有資産の売却により特別利益42億円を計上し、29億6900万円(同4億1500万円の損失)となった。
また、決算発表動画の中で二木社長は、6月開催の定期株主総会をもって社長を退任し、代表取締役会長に就任することを発表。新社長には執行役員の寿松木康晴(すずき・やすはる)氏が就任する。二木社長は寿松木氏の経営財務に対する業務執行を評価し、同社の経営理念や事業の本質を深く理解している人物だと説明。「創業以来の社長交代となるが、準備期間を十分に取って円滑な移行を行いたい」と話している。
連結売上高の約3割を占める直販部門のセグメント売上高は23億3200万円(同2.6%減)、セグメント利益は2億9500万円(同130.7%増)を計上。BESSブランドを提供する販社部門は、契約(受注)高が21億7800万円(同24.8%増)と順調に伸びたが、売上高29億6600万円(同12.7%減)、セグメント利益は3億4700万円(同100万円の損失)となった。BESSパートナーズ社は、固定費削減を図るため、不採算拠点となっていた千秋(秋田県)と水戸(茨城県)を閉鎖。セグメント売上高は26億6300万円(同9.8%減)、セグメント損失は900万円(同3200万円の利益)となった。
BESS事業の新規来場者は、コロナ禍からの回復により、前年同期比22%増の7897組と順調に回復。さらに価格改定の効果で、売上総利益率はウッドショック前の水準に回復している。さらに新商品「間貫けのハコ」(10月発売)、「ワンダーデバイス特別モデル」(11月発売)を投入することで価格帯を広げ、受注増加を目指す。
通期予想は受注回復の遅れから下方修正し、売上高が前年比13.9%減の120億円、営業損益5500万円、経常損益5700万円、最終利益23億円を見込む。
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