国土交通省は11月9日、2024年度の技術検定試験のスケジュールと、規則改正により大幅な見直しが行われた受験資格を公表した。受検資格については、2028年までは経過措置期間となっており、第2次試験で旧受験資格を選択することも可能となっている。試験申し込み受付は、2024年2月15日の「1・2級建設機械」を皮切りに順次行われる。
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「技術検定制度規則」を改正 1次検定受検資格を年齢のみに
受検資格の見直しでは、学歴別の受験要件を撤廃し、年齢のみに変更。1級第1次検定では受験年度末時点の年齢が19歳以上、2級第1次検定では同17歳以上となった。
第2次検定は、1級は第1次検定合格後、①実務経験5年以上、②特定実務経験1年以上を含む実務経験3年以上、③監理技術者補佐としての実務経験1年以上―のいずれか。または2級第2次検定合格後かつ1級第1次検定合格後、①実務経験5年以上、②特定実務経験1年以上を含む実務経験3年以上―のいずれかが新たな要件となる。2級は、①2級第1次検定合格後、実務経験3年以上(建設機械種目については2年以上)、②1級第1次検定合格後、実務経験1年以上―のいずれかを要件とする。
実務経験として認められる工事内容も変更となる。原則として、検定種目(資格)に対応した建設業の種類(業種)に該当する工事での経験が必要となり、工事ごとに工事請負者の代表、または請負工事の監理技術者などによる証明が求められる。
ただし工事経験の内容によっては、旧資格要件では認められていなかった複数の検定種目の実務経験として申請が可能となる場合もある。例えば、土木の「とび」の経験は、「1・2級建設機械施工管理」「1・2級土木施工管理」「1・2級建築施工管理」の経験として認められる。
今回、学歴の要件を撤廃したことから、試験問題についても見直しを行う。第1次検定では、各専門分野の基礎を確認する内容を含める。第2次検定では、経験に基づかない解答を防ぐ観点から設問の見直しを行う。詳細は、24年1月以降に各指定試験機関が公表する受検の手引などに記される予定。
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