新潟県内の工務店や設計事務所など住宅・建築業界の関係者らでつくる学びのコミュニティ・住学は10月25日、住まいへの「安全持続性能」導入を提唱するHAPROT(ハプロット)代表で作業療法士の満元貴治さんを講師として招き、安心・安全な家づくりについての勉強会を新潟市内で開いた。安全持続性能を採用している工務店の会とのコラボ企画で、全国から訪れた同会の会員や住学のメンバーら約60人が参加した。
満元さんは講演のなかで、さまざまなデータを示しながら、日本人の寿命が延び、同時に国内の住宅が性能向上によって長寿命化している状況を説明。そのうえで「例えば35歳で住宅を購入した人が、35年の住宅ローンを支払い終えた後、70歳からどれぐらいの期間、どんな状態で住み続けるかイメージしながら家をつくっていますか」と参加者に問いかけた。
満元さんは「35年後の住まい手はローンを支払い始めた時と同じ状態ではなく、筋力やバランス、感覚、認知機能、視力といった心身機能が確実に低下したうえで、(統計学的には)かなり長い期間、暮らすことになる」とし、「それも踏まえて“ホームハザード(住宅の危険)”を把握し、住宅内事故を予防する対策をあらかじめ講じるべきだ」と訴えた。
満元さんが提唱する安全持続性能は・・・
この記事は新建ハウジング11月20日号5面(2023年11月20日発行)に掲載しています。
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