東京カンテイ(東京都品川区)はこのほど、主要都市における10月の新築一戸建て(土地面積100㎡以上300㎡以下)の供給動向を発表した。
新築一戸建ての平均価格は、首都圏(1都3県)が前月比0.8%減の4494万円で反転下落した。東京都は1.5%減の5454万円と反転下落。神奈川県は0.9%増の4824万円、埼玉県は0.4%増の3965万円といずれも2カ月連続で上昇した。千葉県は1.3%増の3724万円と上昇に転じた。価格水準の高い東京都の下落が首都圏全体に影響した。分譲戸数は全都県で減少し、東京都は20.8%減と2カ月連続で2ケタ減となった。
都市別では、東京23区が前月比11.0%減の8018万円と大きく反転下落。前月に高額事例があった新宿区・大田区での分譲がなかったことが影響した。都下は4985万円(1.8%増)と3カ月連続上昇。東京23区・都下ともに戸数の大幅な減少が続く。横浜市は5615万円(0.5%増)、川崎市は5525万円(1.0%増)と反転上昇した。郊外都市では、相模原市(6.4%増、4308万円)と千葉市(7.4%増、4051万円)が反転上昇、さいたま市(8.2%増、4771万円)が2カ月連続で上昇し、3都市すべてが4000万円台となった。
近畿は3カ月ぶりにプラスに
近畿圏(2府4県)は、前月比2.8%増の3607万円と反転上昇した。大阪府は3878万円(2.9%増)、兵庫県は3633万円(4.4%増)、京都府は4043万円(7.7%増)と主要3府県すべてで反転上昇。近畿圏全体でも3カ月ぶりに前月比プラスとなった。都市別では、大阪市が4408万円(2.9%減)と2カ月連続で下落。堺市は4406万円(7.4%増)と反転上昇し、前年同月比も18.2%増と高水準となった。神戸市は3972万円(2.7%増)、京都市は5469万円(26.1%増)といずれも反転上昇した。
中部圏(4県)は、3338万円でほぼ横ばい。愛知県は1.5%増の3543万円と反転上昇した。中部圏・愛知県ともに分譲戸数が減少し、平均土地・建物面積も縮小している。名古屋市は4040万円(2.8%減)と反転下落し、前年同月比も下落。平均土地・建物面積はいずれも縮小した。
宮城県は3347万円(3.6%減)と反転下落したが、前年同月比は4.8%増とプラスを維持。仙台市は3766万円(2.2%増)で反転上昇した。
福岡県は3483万円(1.0%増)と反転上昇した一方、前年同月比は1.0%減と下げ幅が拡大した。福岡市は4185万円(3.4%減)と反転下落し、前年同月比も3.3%減とマイナスに転じた。
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