日銀が13日発表した10月の国内企業物価指数(速報値、2020年平均=100)は119.1となり、前年同月比0.8%上昇した。上昇は32カ月連続だが、原材料価格の高騰などを受けた価格転嫁が一服し、プラス幅は10カ月連続で縮小。2021年2月(前年同月比0.9%下落)以来、2年8カ月ぶりに1%を割り込んだ。
企業物価指数は、企業間で取引されるモノの価格を示す。調査対象515品目のうち、405品目で上昇した。政府によるガソリン補助金の拡充がプラス幅を押し下げた。
分野別では、原材料や資材、燃料価格の高騰を受け飲食料品が4.9%、輸送用機器は2.6%、パルプ・紙・同製品は10.9%上昇した。一方、石油・石炭製品はガソリン補助金によって価格が押し下げられた影響で、上昇幅が0.7%にとどまった。
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