2025年大阪・関西万博を巡り、参加を表明していたメキシコがパビリオンの出展から撤退する意向を日本国際博覧会協会(万博協会)に伝えたことが10日、分かった。参加する約150の国・地域のうち、撤退の動きが明らかになるのは初めて。
メキシコは、自前で整備するタイプのパビリオン建設を希望していた。関係者によると、2024年6月に予定されるメキシコ大統領選の影響で予算の確保が不透明となっており、撤退の意向につながったとみられる。万博協会は、日本側が整備する簡易型のパビリオンなどへの出展を呼び掛ける方針だ。
海外パビリオンを巡っては、資材価格の高騰や人手不足により、参加国と日本国内の建設業者との契約が難航する問題が表面化した。
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