YKKグループ(東京都千代田区)が11月9日公表した2024年度第2四半期の連結累計業績(2023年4~9月)は、省エネ化補助金事業の追い風を受け、AP事業の売上高は前年同期比11.9%増の2678億円、営業利益は同237.8%増の157億円、経常利益は同160.5%増の167億円、四半期純利益は同166.0%増の117億円で、3ケタ増益となった。
グループ全体では、アパレル需要減に悩むファスニング事業の影響を受け、売上高は4545億円(同2.4%増)、営業利益は287億円(同10.0%減)、経常利益は317億円(同9.8%減)、四半期純利益は201億円(同17.3%減)と振るわなかった。
AP事業は、日本国内で新設住宅着工戸数が減少する中、住宅分野で樹脂窓、アルミ樹脂複合窓、内窓などのリフォーム商品が好調に推移。ビル分野でも改装需要により販売が好調だった。これにより売上高は2234億円(同11.8%増)、営業利益は101億円(同331.3%増)と大きく伸びた。
海外は、北米で不動産市況の悪化や金利上昇のあおりを受け、着工数は軟調となったが、ビル建材は東海岸エリアを中心に販売が伸長。中国では中級市場で好調に推移した。台湾では集合住宅向け、インドネシアではアルミ窓やドアが好調だった。これにより、売上高は598億円(同6.8%増)、営業利益は67億円(同69.3%増)となった。
AP事業の通期は、売上高5449億円、営業利益276億円、経常利益292億円、純利益212億円を見込む。
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