長期金利の上昇を受け、大手銀行で円の定期預金金利を上げる動きが本格化している。三井住友銀行は9日、10年の定期金利を0.2%(従来0.002%)に変更。りそな銀行も同日、5年定期金利を13日から0.07%(同0.002%)に引き上げると発表した。
三井住友銀は従来0.002%だった5年、7年の定期金利を0.07%、0.1%とした。同行による定期金利の引き上げは2011年2月以来。みずほ銀行も引き上げを検討している。
日銀は先月末、長期金利が1%を一定程度超えることを容認する政策修正を決定。米金利高などで長期金利の上昇圧力は強く、三菱UFJ銀行や三井住友信託銀行は今月6日に定期金利を引き上げている。
横浜銀行などを傘下に置くコンコルディア・フィナンシャルグループも9日、横浜銀、東日本銀行、神奈川銀行の3行で定期預金金利を引き上げると明らかにした。横浜銀では、これまで0.002%だった5年、7年、10年の金利を0.07%、0.1%、0.2%にそれぞれ変更する。千葉銀行でも同日、引き上げを発表。今後は地方銀行でも、金利引き上げの動きが波及する可能性がある。
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