信用調査会社・帝国データバンクの発表によると、M2工房(岡山県岡山市)が11月2日までに事業を停止、自己破産申請の準備に入ったことがわかった。負債は約4000万円の見込みだが、今後変動する可能性がある。
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同社は1987年(昭和62年)2月に設立。一時休眠していたものの、2004年3月に事業を再開し、注文住宅やリフォーム、古民家再生などの建築工事を手がけ、2012年7月期には年売上高約1億200万円を計上していた。
しかし少人数による運営にとどまるなか、利益を抑制することで施主から受注を確保していたが、同業者との競合激化で請負案件は振るわず、2021年7月期の年売上高は約4500万円にダウン、収益も悪化していたという。この間、古民家再生の事例が雑誌に取り上げられるなどしたが認知度は高まらず、業況改善の見通しが立たなくなり、事業の継続を断念した。
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