高性能分譲住宅を手がける大上住宅不動産(京都府城陽市)は、現在分譲中の大型分譲地・プログレスガーデン松井山手内の住宅で、カラオケや楽器を楽しむための防音室を、市販の建材を使用して実現した。遮音ボードや気密遮音コーキングなども使いつつ、内窓や断熱建具、床・天井・内壁へのセルロースファイバー施工によって、約100万円の追加費用で高い遮音性を確保した。
同社では、耐震等級3およびHEAT20・G2超の断熱性(推奨UA値0.34W/㎡K周辺)を標準仕様としている。断熱に関しては、EPS50㎜厚(東邦レオ・エコサーム」)の付加断熱が標準で、充填断熱はロックウール105㎜厚が多い。開口部もトリプルガラスのYKK AP・APW430(標準はAPW330)としており、一定の防音・遮音性は備えている。
ただ今回は、顧客から“コストは抑えつつ自宅で趣味のカラオケや、ギター演奏を楽しむ部屋をつくりたい”との要望が。営業部長・大上修明さんがその手段を検討し「吸音性のあるセルロースファイバーを使えば、遮音・防音が期待できるのでは」との結論に行きついた。
内窓で防音ドアを代用 完成後の実測で効果を確認
防音室の広さは6畳。隙間なく施工できるセルロースファイバー(デコスファイバー)を・・・
この記事は新建ハウジング11月10日号8面(2023年11月10日発行)に掲載しています。
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