松尾和也さん流エコハウス設計メソッドを毎月10日号でお届けする本連載。エコハウスには、エネルギー消費量など数字がつきものですが、果たして正しく理解できているでしょうか。今回は給湯器について“数字”を読み解きます。
工務店さんに技術指導する際には「その数字を見て大小が分からないのであれば、何も分かってないのと同じですよ」と伝えています。例えば、エコキュートの一次エネルギー消費量が“10GJ”と聞いて、多いか少ないかが分からないのであれば何も分かってないということになります(ちなみに答えは「少なすぎる」。おひさまエコキュートならギリギリ達成できるかどうか、という水準です)。
日本中に建っている6地域における戸建て住宅の平均的な一次エネルギー消費量は81GJ程度、集合住宅は53GJ程度と覚えておくと目安になりやすいと思います。また参考までに、戸建て住宅の場合は1地域147GJ、2地域138GJ、3地域99GJ、4地域96GJ、5地域86GJ、7地域73GJ、8地域62GJ程度という値は、これから省エネ住宅を設計する上で、自分のエリアの既存住宅の一次エネルギー消費量の目安として覚えておく必要があります。
ここから6地域に話を戻しましょう。戸建てだと・・・
この記事は新建ハウジング11月10日号7面(2023年11月10日発行)に掲載しています。
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