総合展示場の来場者数は減少傾向が続き、集客力が低下している。熊本県内4カ所の展示場に出展している新産住拓(熊本市)は、将来、総合展示場の縮小・撤退も視野に入れつつ今年5月、市内のKAB総合住宅展示場のモデルハウスを建て替えた。一級建築士YouTuber・げげ(金谷尚大)さんが設計・監修者として加わり、社内の設計力を高めながら暮らし提案を強化して「脱・総展」を図る。
自社らしさを超える設計力を協働によって吸収する
新産住拓は現在、熊本市内の2カ所、合志市、八代市の計4カ所の総合展示場にモデルハウスを構えている。今回、モデルハウスを建て替えたKAB総合住宅展示場は、最も本社に近い、メインの展示場と位置づけている。
今年、同展示場の新しいモデルハウス「庭屋一如(ていおくいちにょ)」は、一級建築士YouTuberのげげ(金谷尚大)さんが基本設計および仕様などの監修を担当した。基本設計の段階はオンラインで打ち合わせを行い、3カ月ほどでプランが確定。同社企画設計部設計課課長の佐藤佑美さんが実施設計にあたった。
平屋という同社の要望に対し、ボリュームを確保するため、げげさんは「平屋に見える2階建て」を提案した。外構には植栽を施し、アプローチとつながる土間リビング、アウトドアダイニングなど外部とつながる空間も、総展では敷地いっぱいに建てるのが当たり前の他社にはない特徴だ・・・
この記事は新建ハウジング11月10日号1・2面(2023年11月10日発行)に掲載しています。
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