日揮(神奈川県横浜市)、苫小牧埠頭(北海道苫小牧市)、エネコートテクノロジーズ(京都府久世郡久御山町)の3社は、北海道苫小牧市の物流施設に、エネコートテクノロジーズが開発したペロブスカイト太陽電池を設置する共同実証実験を2024年に開始する。
3社によると、設置場所として想定する物流施設(倉庫やサイロなど)での実証実験は国内初だといい、屋根や壁面向けの新たな設置方法を開発・実証する。また、苫小牧埠頭が立地する物流施設は湿潤かつ塩気が多い港湾地域に面しており、こうした一見適地とは言えない場所での実証や、寒冷地におけるデータ収集も可能となる。次世代太陽電池とされるペロブスカイト太陽電池の実用化には、さらなるコストダウンが必要なため、今回実証する新たな設置方法によって施工コストの低減を目指すという。
実証実験は 2024年初春から約1年間を予定。苫小牧埠頭の倉庫などで主に使用されている凹凸状の屋根や外壁にフィルム型のペロブスカイト太陽電池を設置し、「発電効率の測定、予測値と実測値の比較」「塩害・降雪地域での耐久性」「既存の倉庫屋根や建物曲面への太陽電池モジュールの設置方法」を検証する。
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