大東建託(東京都港区)は11月7日、EV充電インフラを提供するENECHANGE(エネチェンジ、東京都中央区)、Terra Motors(テラモーターズ、東京都港区)と協業し、都市部向け「個別設置型」EV充電設備を11月から販売開始すると発表した。
今回導入するのは6kW出力のEV充電器で、現在主流の3kW出力よりも速く充電することができる。賃貸住宅の設計段階から両社と連携することで、EV充電設備を導入希望のオーナーに、建物の施工に合わせたスムーズな設置工事を提供する。
入居者は専用の無料アプリを利用してEV充電と決済ができる。賃貸住宅にEV充電設備を積極的に導入することで、オーナーには資産価値向上や空室リスクの軽減を、入居者には自宅にいながらEV充電可能な環境とEV購入の選択肢を提供する。
同社は今年1月から、住戸数以上の台数の駐車場を設置している賃貸住宅向けに、EV充電設備の導入基準を策定。各住戸に連動する「全戸導入型」のEV充電設備を備えた賃貸事業の提案を開始した。同基準は、駐車場の設置台数が住戸数より少ない都市部では適用できないため、今回EV充電サービス事業者の2社と協業し、あらたに各住戸と連動しない「個別設置型」の導入基準を策定、販売を開始する。両社とは顧客の利便性向上と脱炭素社会を目指すという共通のビジョンを持つことから、EV充電インフラ提供の協業に至ったという。
同社は、賃貸住宅の資産価値向上と賃貸住宅入居者層のEV普及促進を図るとともに、脱炭素社会の実現に向けた取り組みを加速させるとしている。
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