空気清浄機の売上げが好調に推移するなど、中国では空気質が健康・環境に与える影響への関心と、健康的な暮らしを望む声が高まっているようだ。
こうしたニーズを受けて、日本法人をもつ米国の製品安全試験・認証機関のUL Inc.(米イリノイ州)は、広州市内に所有する南沙試験所で室内空気環境の測定サービスを開始した。
ULによれば、いま中国国民のあいだでは、急速な経済成長と都市化によって増えた住宅・学校・オフィスの建材や家具、電気製品からの化学物質(VOC)放散量を不安視。中国疾病管理予防センターの統計では、リフォームされたアパートの92%で過剰なホルムアルデヒドが含まれる事例が見られ、うち76%で許可されている量の5倍以上が検出されたとの報告があるなど、特にリフォーム業者に対して、取り扱う工業製品の健康・環境意識を高めてほしいとの要望が増えているという。
ULでは、家具、建材などに含まれるVOC、アルデハイド、フタル酸などの汚染物質の特定および評価・判定を行い、中国でのニーズに応えていくとする。
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