床下や小屋裏にエアコンを設置して、全館冷暖房を行う手法が流行中。とはいえ主流は壁掛けエアコンだ。まごころ本舗(新潟県新潟市)がG3レベルにリノベーションした築59年木造2階建ての事例を解説する。
冷房時はサーキュレーター2台を併用
◉冬は1階にある玄関に設置した14畳用のエアコン1台で暖房し、夏は階段室上部の2階に設置した6畳用のエアコン1台とサーキュレーター2台を併用して冷房
➡うち1台はLDKに向けて、もう1台は反対側の洗面脱衣室に向けて送風している[下・平面図上の矢印参照]
◉2台用カーポートには太陽光パネル8枚(3.64kW)を載せてあり、消費電力の大半をまかなえている。建物にパネルは載せていない
➡既存住宅が瓦屋根で、それを崩すと雨漏りするリスクが考えられたため、カーポートのみに載せることに。ただし8枚が限界だったため、そこから自家消費できる値を算出すると、住宅はG3レベルである必要があった
➡建物のみはBEI0.58で、太陽光発電を加えるとBEI0.2を達成している
◉断熱仕様は以下の通り。天井はアクリアR57の200㎜厚+アクリアネクスト105㎜厚で施工。壁はアクリアウール120㎜厚を充填し、ネオマフォーム45㎜厚で付加断熱。床は、大引間にはアクリアUボードピンレス105㎜厚を、根太間にはカネライトフォーム60㎜厚を施工。窓は、東・西・北面にはAPW430を、南面にはAPW330を採用している
➡C値は0.8、UA値は0.23。断熱等級は・・・
この記事の続きは、『新建ハウジング別冊・月刊アーキテクトビルダー11月号(2023年10月30日発行)LAN・Wi-Fi・IoT etc…設備・家電[超]ネットワーク化術』(P.41〜)でご覧ください。
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