昨今の高効率化したエアコンにはどのような技術が使われているのか? それを生かすにはどう使うべきか。エアコン選定のための基礎知識と運転方法のコツをQ&Aにまとめました。電気電子分野から電力分野までカバーする東海大学工学部の木村英樹教授への取材をもとに、ケンジと松太郎の対話形式で構成しています。
取材協力:東海大学工学部教授・木村英樹 取材・構成:大菅力 資料提供:木村英樹(特記以外)
Q. 高断熱住宅と相性のよい6畳用エアコンは?
A. 14畳用と同様に、高APFで低負荷時に消費電力の少ない機器を選ぶ。上位機種のシリーズの6畳用が候補。14畳用のように低負荷運転時の消費電力が低い機種が少ない。唯一シャープAY-R22Xは低負荷運転に強い
ケンジ 高断熱住宅の個室向きの6畳用(2.2kW)エアコンの選び方は?
松太郎 基本は14畳用と同じ。高APFで低負荷時に消費電力の少ない機器を選ぶ。上位機種のシリーズにある100V仕様の6畳用機器が候補になる。ただし、三菱電機FZシリーズには 6畳用がないからその下のZシリーズから選ぶ。
ケンジ 6畳用の上位機種の特徴は?
松太郎 定格に比べて最大出力が高いことだ。日立の仕様表を見ると100V仕様の暖房能力は 2種類しかない。6・8畳用は15A、10・12畳用は20Aが最大電流になる。
ケンジ 6・8畳用は中身がほぼ同じなのか。
松太郎 日立に限らず、多くのメーカーが室外機を100V・ 15A、100V・20A、200V・20Aの3種類程度に絞り込んでいるようだ。暖房は高めの能力で揃え、冷房運転時は・・・・
この記事の続きは、『新建ハウジング別冊・月刊アーキテクトビルダー10月号(2023年9月30日発行)効く冷暖房[超]Q&A〈機器選定・施工編〉』(P.61〜)でご覧ください。
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