温度むらのない快適な空間が評価され、全館空調が広がっています。採用時には長期間におけるダクトの健全性について検討が必要です。ダクト内のホコリやカビの実態、清掃方法についてQ&Aにまとめました。豊富なダクト清掃の実績をもつ日本ウイントン・常務執行役員の清水晋氏への取材をもとに、ケンジと松太郎の対話形式で構成しています。
取材協力:日本ウイントン・清水晋
Q. 全館空調のダクトは20年後にどうなっているの?
A. 全館空調のダクト内には黒カビが生えていることが多い。ホコリが溜まって湿気を吸収し、そこにカビが生えると見られる。特に空調機とダクトの接続部の周辺にはカビが繁殖しやすい
ケンジ 第一種換気と冷暖房を組み合わせた全館空調で気になるのは10年後、20年後のダクト内の状態だな。
松太郎 全館空調は2003年の建築基準法改正で24時間換気が義務付けられた後、ハウスメーカーで導入例が増えたんだ。今年はちょうど20年目だね。
ケンジ ダクトの汚れを検証するいい機会だな。
松太郎 最近、空調機器メーカーやハウスメーカー系リフォーム会社が全館空調の入れ替え提案をしていて、ダクト清掃会社とともに調査をしているんだ。
ケンジ 設置20年後のダクト内の汚れはどうなの?
松太郎 60・61頁の写真のように第一種換気も全館空調もダクト内は汚れている。ただし、第一種換気のダクトはホコリのみでカビの形跡は少ない。
ケンジ 換気ダクトは風が流れているだけだからな。
松太郎 一方、全館空調のダクト内には・・・
この記事の続きは、『新建ハウジング別冊・月刊アーキテクトビルダー11月号(2023年10月30日発行)LAN・Wi-Fi・IoT etc…設備・家電[超]ネットワーク化術』(P.59〜)でご覧ください。
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