住宅の主要な冷暖房器具であるエアコン。一番の泣きどころは夏の結露によるカビです。カビの影響を健康被害のない範囲に抑えて快適な環境をつくる手法をQ&Aにまとめました。エアコン施工や清掃の専門業者への取材と文献からケンジと松太郎の対話形式で構成しています。
Q. エアコン内のカビはどんなときに繁殖するの?
A. フィルターは運転時間に応じてホコリが増えてカビも増える。一方、熱交換器やファンは結露水で濡れた後、その状態が長いと内部でカビが繁殖しやすくなる。特に運転初期の10分はカビの数が多い
ケンジ エアコンは冷房時にどの程度のカビを放出しているの?
松太郎 エアコン運転時の浮遊カビ数は平均で屋外の約2倍になる。なかでも約24%が屋外の5倍以上の1000/㎥、約13%が2000/㎥以上という調査結果がある。
ケンジ カビはずっと放出され続けるの?
松太郎 運転直後に浮遊カビが最も多く発生し、運転時間の経過とともに少しずつ減っていく。ある調査では運転開始8分後から10分後の2分間の平均浮遊カビ数は、運転開始直後の2分間の約23%だ。
ケンジ 運転直後に大量に放出されるの?
松太郎 その通り。別の調査では、運転開始から10分間に放出されるカビ数は、同じく30分後から40分後までの10分間に比べて10倍以上になるという結果が出ている。
ケンジ エアコンは運転開始直後に要注意だね。ちなみに ・・・
この記事の続きは、『新建ハウジング別冊・月刊アーキテクトビルダー11月号(2023年10月30日発行)LAN・Wi-Fi・IoT etc…設備・家電[超]ネットワーク化術』(P.34〜)でご覧ください。
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