住設や家電のIoT化を設計に組み込んだ住宅の事例はまだ少ない。現状で提案されている仕組みが複雑だからだ。一方で住設や家電単体のスマート化は急速に進んでいる。シンプルな仕組みがあればIoT化は一気に進む。その可能性を感じさせる新しいシステムについて、開発者のグリーンワークス代表・田畑雅弘氏らに取材した。
取材協力:グリーンワークス・田畑雅弘、弘前ハウジング・藤田幸一、千葉誠・阿部浩、エコー総合企画・川崎悠己
最もシンプルなIoT化システム
◉住宅設備や家電のネットワーク化が進んでいる。ただし、スマートホームのような一元管理されたIoT化ではなく、個別のスマート家電や設備をインターネットにつないで活用しているのが現状
◉住設や家電のIoT化には、電気と制御、ネットワークの3分野の技術が必要だ。それぞれの技術を別々の専門家が手がけるとオーバースペックで高額になる。結果的に「何でもできるが誰も使わない」ものになる
◉その3分野をつないで簡単にIoT化が図れる仕組みが近ごろ提案された。それが電池レスリモコンを使った照明システム「エコーライツ」とJEMA遠隔コントローラー「シンプルジェット」だ
➡製造元はグリーンワークス。関東・東北エリアの有力な販売店が弘前ハウジング
電池レスリモコンの特徴
◉まず「エコーライツ」について説明する。同システムは照明スイッチの変わりに電池レスリモコンで照明をON/OFFする。主要な機器は電池レスリモコンとエコーライツリレーボード(以下、リレーボード)、アンテナだ
◉電池レスリモコンは・・・
この記事の続きは、『新建ハウジング別冊・月刊アーキテクトビルダー11月号(2023年10月30日発行)LAN・Wi-Fi・IoT etc…設備・家電[超]ネットワーク化術』(P.17〜)でご覧ください。
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