東京セキスイハイム(東京都新宿区)は11月1日、首都圏(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、山梨県、一部離島地域を除く)において、環境貢献技術の早期普及を推進し、子育てを後押しする戸建て住宅の新パッケージ「T」(Tokyo)シリーズを11月2日から発売すると発表した。年間販売目標は500棟。
「T」シリーズは、省エネを推進する商品開発を東京都が助成する「環境性能向上支援事業」を活用し、積水化学工業(東京都港区)住宅カンパニーと共同開発。大容量の太陽光発電システムと蓄電池、HEMSを標準搭載した省エネ仕様と、防犯や家事をラクにする機能をパッケージ化することで、環境課題と子育て支援の両面から貢献し、豊かな暮らしとサステナブルな社会の実現を目指す。
同商品は、ステンレス折版と大容量PVを組み合わせた独自のフラット屋根システム「e-Hat(イーハット)」に、新開発の長い屋根庇(ロング庇)を取り入れ屋根面積を拡大することでPVの大容量化を実現。モデルプラン(延床面積109.19㎡)では、PV搭載容量を6.66kWから8.48kWへと約3割アップさせた。また、電力を効率的にコントロールするHEMSと大容量蓄電池「e-PocketGREEN」を標準搭載し、東京都が推進する「電力をへらす(H)」「電力をつくる(T)」「電力をためる(T)」を実現する。PV・蓄電池を設置しない電気ガス併用の一般住宅より、年間光熱費を約26万円削減することができるという。
屋根の大型化は、室内と屋外が連続した開放的な広い軒下スペースも創出。直射日光を低減しつつ風を取り入れる快適な空間は、子どもの遊びスペースや趣味などを楽しむ癒しのスペース、家族や仲間との交流スペースなど、さまざま用途で活用できる。
また、HEMSとスマートフォンアプリ、インターフォン、窓センサー等を連携した独自のIoT防犯システム「セキュナビ」を採用。新たに遠隔での電動シャッターの開閉操作を可能にしたほか、家電との連携で家事をラクにするなど、システムを強化し、防犯と家事の両面で子育て世帯の日常を支援する。
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