ミサワホーム甲信(長野県松本市)はこのほど、穴吹興産(香川県高松市)とともに、長野県松本市で建設を進めていた一般定期借地権付分譲マンション「アルビオアルファあがたの森公園」が完成したと発表した。鉄筋コンクリート造4階建て。延床面積は6067.86㎡。
文部科学省は2017年に、国立大学法人などの財政基盤強化を図るために国立大学法人法の一部を改正し、国立大学法人などが所有する土地などの資産について、有効活用できるよう第三者への貸付を可能にした。同マンションの建設はその制度を利用したもので、当面使用予定のない信州大学所有の県(あがた)宿舎跡地を有効活用している。
県宿舎跡地は、現在はあがたの森文化会館として地域に開放されている重要文化財の旧松本高等学校校舎や、同校の設立時(1919年)に植えられたヒマラヤ杉などによる杉並木をシンボルとする「あがたの森公園」に隣接。豊かな住環境などが好評で完成前に全77戸が完売して。一般定期借地権(ミサワホーム甲信を借地権者、信州大学を借地権設定者とする60年間の一般定期借地権設定契約)によって支払う地代が信州大学の教育水準の向上に寄与できる点も購入者に高く評価されているという。
同マンションは、2LDK~4LDKの間取りを中心に、全住戸を南向きに配置。専用庭付住戸やテレワークコーナー付住戸など、様々なライフスタイルに対応する全38タイプ・77戸を提供。また、隣接する「あがたの森公園」の広大な自然を生かす配置計画と、「松本市緑のデザインマニュアル」に基づくランドプランにより、地域との調和を目指した建物となっている。エントランスは、陽光を取り入れるガラスウォールや二層分の吹き抜けを採用。共用部には、備蓄設備を収納する防災倉庫やトイレと手洗いを設置。そのほか、非常時に対応できるよう、各住戸の玄関ドアに地震対策玄関扉を採用している。
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