帝国データバンクなどの発表によると、不動産業の吉井企画(愛媛県松山市)が10月23日、松山地裁から破産手続き開始決定を受けた。負債総額は約95億円。
《注目記事》建設業者倒産に歯止めきかず 過去5年で最多ペース
1988年設立。松山市内の大規模分譲開発に関わる土地の取得、造成、分譲のほか関連する調査、企画・設計・監理を手がけていた。
2004年4月に破産した愛媛住宅建設(松山市)が計画し、頓挫していた宅地分譲計画を練り直すかたちで2001年10月、道後平ニュータウンの販売を開始。県内外のハウスメーカーとのタイアップや積極的な広告によって完売を目指していたが、計画通りに進まず多額の債務超過に陥っていた。赤字計上が続き、先行きの見通しも立たないことから事業の継続を断念した。
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